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[Vol.57] 2008.01.16

仕事のプロになるための成功法則99

5回の"なぜ"

 トヨタといえば、日本を代表する超優良企業です。いや、いまや世界一の優良自動車メーカーです。
 なぜトヨタは強いのでしょうか。

 トヨタには、トヨタしかないイズム(主義)があります。その象徴がトヨタ生産方式。
トヨタのものづくりの基本原理で、無駄を徹底的に排除して生産効率を引き上げ、コスト競争力を高めようという考え方です。組織ぐるみでムリ、ムダ、ムラを絶滅していこうという体質があります。
 後工程が前工程に部品を発注する時に用いる「かんばん」は、世界的流行語になりました。それは必要なものを、必要な時に、必要なだけ調達すれば生産効率は飛躍的に上がる「ジャスト・イン・タイム」の哲学に昇進しました。あまたの企業がトヨタを見学し、その哲学を学びました。「行くたびに新しい発見と刺激がある」と見学者たちは口を揃えました。だがそれをまね、トヨタと同じレベルの効果を上げた例は、私は寡聞にして知りません。

制度や仕組みを形だけまねてもうまくいかないのです。それを現実に運用する人の質が、最終的に成否を決めます。社員の一人ひとりの"人間的品質"を高めなければ、いくらよい方法を真似ても、仏作って魂入れずに終わります。
 トヨタの真の強さは、社員一人ひとりのすごさに潜んでいます。かんばん方式の産みの親、大野耐一元副社長の唱えた「5回の"なぜを繰り返せ」に、人づくりの根本思想が集約されています。

 問題が起こると「なぜ」を徹底的に繰り返します。たとえば機械が止まる。調べると、ヒューズが切れていた。そこで新しいヒューズに取り替える。普通はこれで一件落着です。
トヨタは違います。ここから「なぜ」を始めます。なぜ切れた。過重負荷がかかっていた。
なぜ。潤滑油の供給不足だった。なぜ。ポンプの汲み上げが弱い。なぜ。軸が磨耗していた。なぜを繰り返し積み重ねて、真の原因である濾過器の交換という結論にたどりつくわけです。
 不具合をとりあえず凌ぐ対症療法でなく、不具合の真因を探り取り除く原因療法の考え方を徹底的に訓練されます。
 新入社員に対して上司や先輩は「なぜ、その仕事をするのか」「なぜ、そのやり方をするのか」としつこく、厳しく追求してきます。上は正解を知っていても、安易には教えません。考えて考えて、考え抜かせます。こうして全社員が常に問題意識を持ち、他にまねできない改善を行っていく風土ができあがっています。

あなたは上司や先輩に教えられたことや、今までのやり方をただ何となく踏襲していませんか。
20年間変わらない職場慣習はありませんか。それをすべて疑ってみましょう。なぜそれは行われているのか。そのやり方は今のままでいいのか、もっと別の方法があるのではないか、目の前の現実を否定することから始めましょう。


(感想)
私たちも、常に"なぜ"を考え改善に向けて努力し、お客様にいろいろな提案をして感謝されるよう日々頑張っています。

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