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[Vol.17] 2006.05.16

現場を変える《経理スコアラー》とは?


 会計データは、現場へフィードバックされてはじめて価値があります。

 これまで、会社の取引を記録した会計データは、経営者の業績確認と外部のための決算報告や税金の計算くらいにしか使われていませんでした。
 経理は、ただひたすらデータを記録することに精を出し、現場は相変わらず、経験とカンに頼った仕事をしているというわけです。経理と現場は一体になっていません。

 でも、いつまでも現場がこの経験とカンで仕事をしていては成長は期待できません。
現場が高い成果を上げるように行動を変えるには、結果のフィードバックが欠かせないからです。それも、売上件数などの直接的な結果だけでなく、会社全体の業績への影響まで知ってもらわないと、本当の成果はあげられません。

 そこで、会社全体の活動の結果である会計データを会社に利益をもたらす現場にフィドバックしていきます。全体のデータを見せることによって、自分の会社への貢献を知ることができ、次の行動が変わってくるのです。
 ただし、アウトプットは見る人に合わせて作り変えなければなりませんから、会計データを現場の人の切り口で、見やすい形に変換してあげる必要があります。
それができるのは、経理の本当の役割をわかっている人だけです。

 この現場の視点で、データを分析して価値ある情報に変換できる能力のある人を、私は経理スコアラー≠ニ呼んでいます。スポーツの世界でも、データをさまざまな視点で分析した結果を、監督やコーチが頭に入れて、試合を活かしているのはご存じのとおりです。会社のスコアラーとしての経理も、帳簿をつける能力よりこれからはデータを分析する能力が要求されていくのは明らかです。

 また、会計データをオープンにするには、情報が外部に漏れる心配がありますが、加工したデータを現場に提供することは可能です。どこの範囲まで、現場にデータを渡していくのか、どこまでデータを加工するのかは、会社によってさまざまな形態があるでしょう。

 いずれにしても、経理スコアラーが現場と一緒にデータを分析していけば、どうすればもっと会社の業績がよくなるかを現場自ら考えて行動できるようになっていくと確信しています。

何のためにデータを記録していますか?

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